社会人留学!といっても、準備期間は?費用は?会社にはいつ言うの?必要な手続きは?などなど考えるべきことはたくさんあります。
私も、右往左往しながら準備を進めてきました。
右往左往したひとつの、要因として、「体系的な情報が少ない」から。
社会人留学の事前準備には、大きく「留学準備」と「退職準備」に分かれます。
「留学準備」は、留学・ワーホリ・英語学習系のサイトに分類され、「退職準備」は、転職・労務系のサイトに分類されるため、包括しているものが少ないんですね~
というわけで、私の体験を元に大まかな流れをご紹介したいと思います!
社会人留学:準備期間は?
大まかな流れをまとめました。
準備期間は、「行く!」と決めてから、6ヶ月以上は見ておきましょう。
実際には、この「行く!」と決めるまでが長いですよね。。
私の場合は、8月の夏季休暇終了後、「次の夏が20代最後の夏だなー」と考え始めて、年末には「よし行くぞ!」と決めていたので、4ヶ月くらいでしょうか。
決断するまでの期間は、それぞれの置かれている状況や性格なんかによっても違ってきますので、一概には言えないですね。
社会人留学:やることは?
0. 留学先/手段検討
まず、社会人留学の場合、退職するか、しないかは大きな分かれ道になります。
退職しない場合
会社の制度や就労規則をよく調べ、経験者から話を聞きましょう。
私の所属していた会社では、以下の制度が用意されていました。
- 海外研修制度
→海外の関連会社に業務研修に行くことができる制度。研修先がアジアに限定されている、帰国後に転職をしないという誓約書を書く、社内調整・論文・面接というステップを踏まないといけないという点で断念しました。
- 留学制度
→会社に認められれば、会社に籍を置きながら、国内外へ留学へ行ってもいいよ、という制度。その間のお給料は出たはず。しかし、これも誓約書を書く、社内調整・論文・面接というステップで断念。
- テーマ休職(ボランティア休暇)
→取り組みたいテーマが会社に認められれば、業務は休んでOKという制度。その間のお給料は出ます。こちらも、同上で断念(笑)
- 休職
→所属していた会社の就労規則では、休職は「身体的、精神的に業務の遂行が難しいと認められた場合」に限られていたので、こちらも断念。こちらは就業規則を確認してください。
退職する場合
退職する場合の主な選択肢は以下が一般的です。
- 大学院留学
- 語学学校留学
- ワーキングホリデー
- フォルケホイスコーレ留学
行きたい国・都市、目的、ビザ申請方法、かかる費用を検討するなど、総合的に判断して、行き先・手段を決めていきましょう!
参考:
フォルケホイスコーレを知るきっかけになった記事です
なんとドイツの教育費は外国人でも無料だそうです!こちらのブログもよく参考にしています。
★「留学準備」でやるべきこと
まず、「留学準備」は、対留学先に行う準備のことです。
1. 留学先リストアップ(6ヶ月以上前~)
行きたい国・都市、手段が決まったら、候補の留学先をいくつかリストアップします。
まとめて申し込みはできないので、一校一校への個別アプローチが基本になります。
定員がいっぱいになるなどの事態も考えられるため、早め早めの問い合わせ、申し込みを心がけましょう!
(「日本人の申し込みが多すぎるから…」とお断りされたケースがありました涙)
2. 留学校申し込み(4~6ヶ月前)
候補が決まったら、留学先に入学の出願をします。
学校によって、メール、書類記入、Webフォーム入力など、出願方法が異なりますので、こちらも個別に確認しましょう。
簡単なEssayや試験などがある場合もあるので、締め切りギリギリに申し込みをしないようにしてください!(経験者です涙)
3. 入学手続き(3~4ヶ月前)
必要書類は学校によって異なります。
英語の残高証明書など、手に入るまでに時間がかかる書類もあります。
授業料の振込みは、外国の銀行へ振込みを行う場合、外貨送金扱いになり、振込み完了までに1週間程度かかります。
外貨送金はネットバンキングでの完結ができず、書類のやりとり、または窓口での取引が必要になります。
「振込み口座へ預金が振り込まれてから1ヶ月以上経過していないと外貨送金ができない」と言われた支店もあったので、一度銀行窓口へ行かれることをお勧めします。
(三菱UFJ銀行の場合)
4. 滞在ビザ申請(2~4ヶ月前)
数ヶ月以上の滞在になる場合は、滞在ビザの申請が必要です。
学生ビザなのか、ワーキングホリデービザなのかは、渡航目的、形態、年齢によって判断します。
国によっては、学生ビザだとアルバイトができない国もあるようです。
また、ワーキングホリデービザは、18歳~31歳の誕生日を迎えるまでに申請をする必要があります。
申請から発行までに、数週間~数ヶ月かかるケースがあるので、こちらも早め早めの申請を。
私は、デンマークのワーキングホリデービザを申請しましたので、申請方法は別途詳細記事書きます。
(デンマークのワーホリビザは、申請~取得まで3.5ヶ月ほどかかります。)
5. 渡航準備(1〜2ヶ月前)
入学が決まったら、まず航空券の予約。
最安値検索や乗り換え回数の比較ができるSkyscannerなどが便利ですね♪
フル活用しています!
あとは、コンタクトレンズ、化粧品、薬など、日本の物を持って行った方が安心かな、というものはまとめ買いしておきます。
★「退職準備」でやるべきこと
「退職準備」は、対会社に行う準備のことです。
社会人のルールを守りながら進めていくとスムーズに進みます。
6. 会社に退職申告(3~4ヶ月前)
留学先の入学が決まるのと同時並行で、会社に退職する旨を伝えましょう。
ここでの伝え方、タイミングによって、退職までスムーズにいけるか変わってくると感じました。
- 上長→その上の上長→その上→…人事、と階級を守って伝えること
- 自分以外のルートから上長に伝わることを避けること
- 次の期の組織人事や予算が決まる前に伝えること
- 「今の環境でできないこと」でなく、「次のステージでしかできないこと」に重点を置いて伝えること(現状への愚痴は必要ない!)
せっかくお世話になった会社ですので、失礼のないように進めた方がお互い気持ちがいいですよね!
7. 退職日/有給調整(1~3ヶ月前)
上長に伝え終わったら、引き継ぎと留学開始のスケジュールを加味して、退職日や最終出社日を決めていきます。
有給消化に関して、できるだけ消化して辞めたいのが退職者の心理ですが、会社としては嫌がります。
今後、会社に貢献することのない人に給与を支払うのを避けたいのは当然かもしれません。
しかし、会社として、「特定の申請理由による有給取得の拒否」は認められていません。
(ただし、「事業の正常な運行が妨げられる場合は、時季の変更」は認められています。)
また、私の会社の就業規則には「社員がリフレッシュして、イキイキと自社で働けるため」などと目的が明記されていなかったため、会社として拒否する理由はありません。
参考:
「権利だから!」と感情的になるのではなく、法定や規則をベースに交渉するのがスムーズにいくポイントです。(結果、私は31日取得しました。)
ただ、あくまでも引き継ぎがきちんと終わることを最優先事項にすべき、です。
8. 退職願提出(1ヶ月前)
会社の規則に応じて、期限までに提出しましょう。
私の場合は、会社指定のフォーマットがあったので、そちらに必要事項を記入して、人事部に提出しました。
(退職面談の際に、人事部から受け取りました。)
ドラマのように、「辞職願」の手紙を提出するのかと思っていましたが、違いました(笑)
その他、会社資産をきちんと返却しているか?のチェックシート等がありました。
9. 引き継ぎ
後任の方が困らないように、抜け漏れのないように引き継ぎ実施!それだけです!
10. 有給消化→退職
最終出勤を終え、有給消化に入ったら、留学に準備に集中できますね!
退職日は日本にいないといけないのか?退職後にもらう書類(退職証明書、源泉徴収票等)はどの段階でもらえるのか?は確認しておいた方がいいです。
注意点は、退職金が振り込まれるまでには1ヶ月以上かかります。
退職金を生活費のあてにする方は注意してください。
その他
お役所系手続き(1ヶ月前)
ここは、恥ずかしながら知らなかったことが多く、手間取りました。。
特にお金関係は会社が代理でやってくれていたので、仕組みすらも知らないことが多く、勉強不足を実感しました。
なので、詳細は別途記事を書きますが、やるべきことだけ箇条書きで書きます。
- 海外転出届の提出
- NHKの解約
- 郵便転送の手続き(必要であれば)
退職する場合は下記も必要です。
- 健康保険の任意継続または国民健康保険への切り替え
- 年金の切り替え
- 確定拠出年金の企業型から個人型への移管
- 住民税支払い(済んでいない場合)
- 所得税還付か追加支払い
- マイナンバーカード住所変更
クレジットカード作成(1ヶ月前)
会社員の方が与信が通りやすいので、退職する前に作成しておきましょう。
海外保険が付帯されているものを選ぶと安心です!
社会人留学:費用は?
50~500万円と、選択する国や方法、期間によって大きく変わってきます。
数ヶ月のものであれば、100万円以下で行けるものも多いですし、イギリスなどの大学院に入学しようと思えば生活費込みで500万円くらいはかかると思います。
デンマークのフォルケホイスコーレ留学の場合は、10ヶ月、生活費込みで150万円+α(航空券等)です。
私は検討する余裕がなかったのですが、奨学金制度も多く用意されています。
事前に検討されてはいかがでしょうか?
参考:
どうしてもわからないことは「ココナラ」に相談してみよう!
調べながら準備を進めてきましたが、どうしても わからないことは「ココナラ」を活用しました。
「ココナラ」とは、「みんなの得意を売り買い」をコンセプトにスキルやノウハウを持った個人がサービスを提供できるサービスです。
健康保険関係、ワーホリ関係で重宝しました。
参考:
いかがでしたでしょうか?
なんだかやること多くて踏ん切りがつかないなぁと思われた方は、先に航空券取っちゃって、そこから逆スケも手かもしれません(笑)