デンマークといえば「ヒュッゲ」という言葉をセットで聞くことも多いと思います。
デンマークでのフォルケホイスコーレへの社会人留学中に体験したヒュッゲを振り返ってみたいと思います!
そもそも「ヒュッゲ」とは?
「ヒュッゲ」とは、心地いい、安らぐ、ほっこり等を表すデンマーク語。
英語に訳すと「cozy=居心地のいい」になりますが、少しニュアンスが異なり直訳する言葉はないと言われています。
この「ヒュッゲ」をふんだんに生活に取り入れることが、幸福度世界一・デンマークの幸せの秘訣である、と多くの著書で紹介されています。
「ヒュッゲ」ってなんだかよさそうだけど、具体的になんなの?と思っていた留学前の私。
デンマーク滞在中に「これってヒュッゲかも?」となんとなくわかりかけてきました。
「ヒュッゲ」がわかりやすく説明されているのはこちら
Hygge(ヒュッゲ) 北欧生まれの「世界一幸せなライフスタイル」実践法
- 作者: ピア・エドバーグ,永峯涼
- 出版社/メーカー: サンマーク出版
- 発売日: 2017/10/06
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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デンマーク滞在中の「ヒュッゲ」体験
キャンドルをつけて、親しい人と過ごす
人が集まる場所にはキャンドルあり、なデンマーク人。
確かにキャンドルをつけるとほっこりした気持ちになります。
デンマーク人は幼い頃から「自分の意見」を持つ、という教育を受けているからか、話をするのがとっても上手だし、大好き。
親しい人とお酒やコーヒーを飲みながら、ゆっくり今日の出来事を話す。
シンプルですが、ホッとする瞬間です。
友人とカードゲームをした時にもキャンドルがそばに。
焚き火を囲む
今まで焚き火ってほとんどしたことなかったのですが、デンマーク生活では頻繁にしました。
特に話をしなくても、炎を眺めているだけでなんだか心地いい気持ちに。
パンを焼いたり、マシュマロを焼いたり、いろんなアクティビティをするのも楽しいですね。
夜の気温から季節を感じられるのもポイント。
手作りを楽しむ
既製品を買うこともできるものを、ハンドメイドしている時。
とっても心の余裕のある過ごし方だなぁと思ってほっこりします。
これは自然の中で見つけたハーブで簡単ハーブティを作りました。
これが美味しい!
フォルケ留学ではサブ科目でクッキングを選択したので、料理もよくしました。
何かに無心で取り組むことも「ヒュッゲ」かな。
このほかにも手芸なども没頭できると楽しいですよね。
自然を感じる
外を散歩する、ハイキング、森林浴。
できれば誰かと話しながらだと、なおよい。
日常と一旦離れて、自分よりも大きな存在や移ろいゆく存在に触れることは気持ちがリセットされ、安らぎます。
みんなで自然観察に行きました。
外でコーヒー飲みました。これもほっこり。
季節の準備をする
来たる季節を楽しみにする心の余裕、過ごしてきた時間を慈しむ気持ちになんだか「ヒュッゲ」が詰まっている気がします。
ポエマーすぎ?笑
これは学校の庭の、今季最後の収穫。ガーデンの冬仕度です。
ハロウィン準備行事もありました。もちろん仮装してハロウィンパーティーも!
趣味のゆるいつながりを持つ
フォルケ生活では、よく友人と映画を見ました。
(そのことで映画好きを自覚しました)
ゆるく呼びかけて人が集まる。
お菓子を用意したり、各々が楽しみに準備をする。
映画を見て一旦他のことは考えない。
終わったら、軽く感想を言い合う。
この過程にとっても「ヒュッゲ」を感じたのでした。
参加の義務感はなし。
出入り自由。発言自由。持ち込み企画歓迎。
そんなゆるいつながりって安心感につながるなぁと感じました。
「ヒュッゲ」の構成要素
体験した「ヒュッゲ」に共通することは、
- 親しい人、一緒にいて気が楽な人
- ゆるいつながり
- 緩和
- 日常の中の非日常、ちょっと特別感があること
- 季節、自然、移ろいゆくものに触れる
こんな要素が詰まっているものがいわゆる「ヒュッゲ」なのではないかと感じます。
日本で実践できる「ヒュッゲ」は?
「ヒュッゲ」の構成要素を取り入れて、日本でも続けられそうなこととして、こんなことを続けてみたいと思っています!
- 趣味のサークルを探す
サラリーマン時代は、自分のコミュニティのほぼ全てが会社になっていたので、会社外で何か探すのも「ヒュッゲ」の始まり。
デンマーク生活を通して、ガーデニングが大好きになったので「レンタル畑」的なものを探したい。
- 日本の四季を楽しむ
日本にいた時はさほど有難く感じていなかったのですが、日本にはおもしろい季節イベントがたくさんありますね。
花見、流しそうめん、紅葉狩り、きのこ狩り、春分・秋分。
これらのイベントを、できれば誰かと。
- 手作りをしてみる
日本は便利すぎて、なんでも手に入りますが、少しだけ立ち止まって自分で出来ないか考えることも「ヒュッゲ」かな?
合わせ調味料でなく、手持ちの調味料でなんとかするとか。
自分の身の回りにあるものの、ルーツを知ることは満足感につながる。
- キャンドル灯して、スマホなし時間を作る
これもデンマーク生活を通して、魅力に気付いたもののひとつ。
キャンドル灯して、好きな飲み物飲んで、ぼーっとする時間。できれば誰かとできればもっといいなぁ。
こう考えると「ヒュッゲ」って北欧にしかできないものではなく、決して敷居の高いものではありません。
むしろ日本の生活にも既に入り込んでいる要素なのでは、と思います。
けど、意識的に「ヒュッゲ」してると感じると、なんだか特別で有難いものに。
こういう小さなことを楽しんだり、感謝したり、そんな心の余裕のある生活を続けたいです。